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ことりのついばみ

超進学校で不登校となり底辺高校へ転学した田舎のJK(笑)が日々の呟きや好きな音楽、小説、料理etc……について語ります!

好きな本紹介②『桜の森の満開の下』

こんにちは( *´︶`*)
今日は久々に私の好きな小説を紹介したいと思います。

本を紹介するにあたっての注意書きなど
http://achan-kiiroitori.hatenablog.com/entry/2017/02/26/051351

今日ご紹介するのは『桜の森の満開の下
昭和の戦前・戦後に主に活躍した文豪、坂口安吾さんの小説です。作者の死後50年が経ち著作権が切れているので本作は青空文庫さんで無料で読むことができます。

この作品のページhttp://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42618_21410.html

桜の森の満開の下

桜の森の満開の下

折角紹介するのだから、桜の季節にしよう!と温めていたらかなり遅れました笑もう桜散りかけてますね(¯―¯٥)

簡単にあらすじ

鈴鹿峠(現在の三重県滋賀県の県境)に桜が綺麗に咲く道がありましたが、満開の桜というのは美しさの中に恐ろしさもあり旅人はその道を通るのを恐れていました。そしていつしかそこは誰も通らない道になっていました。
何年か後その山にある山賊が住み始めました。
とても残酷で惨たらしい男で峠を通る人々の身ぐるみを剥ぎ、殺しても何とも思いませんが満開の桜の道を通るのだけは怖く、「来年になったらまた行こう」と思う間に何年も過ぎていくのでした。
その間に着物と一緒に攫って来た女房が7人にもなっていました。
ある日、男は8人目の女房を攫います。
男は女房の亭主を殺すつもりはありませんでしたが
女が余りに美し過ぎたのでふと、亭主を殺していたのでした。
男は女に言われて女をおぶって山道を走り疲れながらも住処に着きます。
そこには今まで男が攫った7人の女房がいました。
男は「こいつらは昔の女房なんだ。女中と思えばいいじゃないか。」となだめましたが、女は山で暮らして汚くなってしまった女達が気に食わず「お前は私の亭主を殺したのにこの女達は殺さないの。それで私の亭主になるつもり?」と男を言いくるめてしまいます。
男は仕方無く女の言う通りに6人の女房を段平で殺し、残った1番醜く足の不自由な女は女の女中にします。
男は女にぎょっとするほどの恐ろしさを感じふと見ると女はやるせない表情で佇んでいるのでした。
男は目も魂も女の美しさに吸い寄せられ、それと共によく分からない不安も感じました。それは桜の森の満開の下に似ていました。その道を通る時と同じ気持ちになるのでした。
女はわがままで男が熊や鳥を仕留めてご馳走を作っても「こんな物は喉を通らない」と言います。山での生活が気に入らない女は男と足の不自由な女と都に住み始めますが……

好きなポイント

○女の性格
わがままで自由で厳しくて狂っていて、
美人じゃなかったら許されないぞっ!て感じの女性ですがたまーに見せる優しさが男の人を離さないんでしょうね( ´艸`)
余談ですが坂口安吾さんの小説に登場する女性は
強かで自由な人が多い様に思えます。戦後の自立した女性像を反映していたのでしょうか。

○変わっていく男
女と出会った事で男は変わっていき、人を殺す事に興味が無くなり思慮深くなります。女の美しさは1人の男の全てを変えてしまったのです。
そして、物語が進むにつれて男にとって女は女房以上のかけがえない存在になり、女にとっても男は無くてはならない存在となります。

○美しく、儚いラストシーン
1度、小説を呼んで欲しいのですがこの作品を語る上で無くてはならないのがラストシーンです。
以前、文学の名作を最後の1文から紹介するという本を読んだのですがそこでもこの作品が紹介されていました。ネタバレになるので書けませんがドラマのワンシーンの様に状況が浮かぶ描写は一読の価値ありです!!

私がこの作品を初めて読んだのは中学2年生の時です。文学作品となると、難しい作品も多くあるのですがこの作品は余り言葉使いも難しくないので読みやすいです。短編の為1~2時間程度で読めます!

最後に久石譲さん作曲の『さくらが咲いたよ』という曲を紹介します。この小説をモチーフに作られた曲で小説を読んだ人がニヤリとする歌詞も入ってます!小説を読みながら聴くと気分が高まる事間違いなしです(*´▽`*)

さくらが咲いたよ

さくらが咲いたよ

  • 久石 譲
  • サウンドトラック
  • ¥150

もし宜しければ読んだ感想など、書いて頂けると私が飛んで喜びます笑
今日はこれで終わります!
ありがとうございました🌸🌸